「WARDROBE」

この度、Shop rin art associationでは「WARDROBE」を開催いたします。
「人の内面性を有効に引き出す」優れたファッションデザイナーはそのような思いを持って作品をクリエーションしています。
それらの作品には美しいデザインに加えて優れた哲学が落とし込まれています。意識せずとも肌を通してデザイナーの思いが着用する人に伝わっていくことがファッションの有効性だといえるのではないでしょうか。
1980年代に川久保怜が行った脱構築的なファッションデザインはマルタン・マルジェラにより拡張され、現代のファッションの礎になり、現代思想に強く関連していきます。固定化されないフレキシブルなガーメントは物事の汎用性や多様性を示すようであり、オーバーサイズによる展開は過剰という概念のあり方を転換していきます。
アルチザンブランドを代表するマリア・トゥーリの作品はイタリア・ヴェローナにあるアトリエで、彼女の母親と一点づつ手仕事により制作されるなど、アルチザンブランドのデザイナーの全てにおいて妥協しないものづくりの精神は着用する人の心に何かを訴えかけるでしょう。
この機会に従来のファッションのあり方を再考していただけましたら幸いです。

Tom Ford、Jean Paul Gaultier 、Helmut Lang、Martin Margiela、Dries Van Noten、Raf Simons、Rick Owens、 Neil Barrett、Carol Christian Poell 、Paul Harnden、Maria Turri、Isabella Stefanelli 、Karim Fares、Ziggy Chen and others